新入生を迎える先生たちの悩み小1プロブレムと親のしつけの問題
岩手県陸前高田市の仮設住宅前を走り回る男の子。背中には新しいランドセル。7日の小学校入学が嬉しくて仕方ないといった様子。
F君は東日本大震災発生当時1歳4カ月。F君は避難所で高熱を出していた。
母親は子供の無事を祈るだけで耐える生活が続いた。
あれから5年。F君は黒いランドセルを背負って新1年生になる。
新入生は8人という。まだまだ仮設住宅に多くの子供達やその親が棲んでいる事を日本人は殆ど忘れているのではないか。
わずかに5年たっただけでまだ家に帰れない人たちが沢山いるという現実を、胸に刻みたい。
新入生を迎える先生たちの悩み
何処の小学校も「小1プロブレム」に直面するという。小1プロブレムとは、母親と離れられず校舎に入れない。
教室でも歩き回る子がいたり、私語が絶えない。
来年はどんな支援計画を立てれば良いのか、そういった情報は3学期の頃入ってくる。
個別の支援計画が4〜5枚。それが今年は10枚もあるというから先生たちは、危機感を持つ。
親離れできない子供が増え、しつけができていないから教室を歩き回る。
何らかの障害を持った子供たちの行動として、歩き回る子供達が報道されることもあるが、単にしつけの問題もある。
学校はしつけまでしなければならないとしたら、それは先生たちの役割ではない気がする。
過保護、過干渉、そういう子供たちの親もそのように育てられたのかもしれない。ダメな事はだめと言える親が少なくなっているのかもしれない。