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人気の皇室御用達、オオバランドセルを知っていますか?

オオバランドセルと聞いて知っている人ってかなりのランドセルや革工芸品のマニアではないでしょうか。オオバランドセルは正式には大峡製鞄の作ったランドセルのことです。

 

大峡ランドセル

知る人ぞ知る皇室ご用達のランドセルを作っているランドセルメーカーです。愛子様のランドセルも「皇室こだわり名品図鑑」にも載っているセレブ御用達のランドセルメーカーですが、最近はお母さん方の間でも人気があるようです。

 

 

オオバランドセルと量産品の違い

 

オオバランドセルは200もの工程で製作されています。4万回の屈折試験にも耐えるように作ってあるので、10年間でもしっかりと使える耐久性があります。他のランドセルと比較しても、随所に光った創意工夫があります。

 

縫製の違いが際立つ

 

特に縫製に大きな違いが見られます。量産品の特徴である、機械によるミシン縫いとは全く違って「目打ち」と「菱きり」という道具で重要な部分は手縫いをしているんですね。この手仕事で頑丈なだけではなく、美しいランドセルの仕上がりとなります。

 

「使えば使うほど体に馴染む」ことが手作りの良さです。背当てや肩ベルトなどが子供の背中に吸い付くようにぴったりとなってくるので背負って通学する負担が少ないんですね。

 

天然皮革が伸びにくく曲がりにくい位置に目打ちをする必要があるので、天然皮革の扱いは簡単ではなくて、革を知り尽くした職人さんの目利きと技術が必要とされます。

 

オオバランドセルのフィット感

大峡ランドセル

子供が6年間でどれぐらい体型が変わるかというと、身長は30センチ平均伸びます。1日の授業時間が平均で5時間とすると、教科書が5冊必要です。加えてノートも5冊それだけでランドセルの重さは3sぐらいになります。これを毎日背負って登下校するわけです。

 

小さな1年生にとって3Kgを毎日背負って登下校するのは、最初は少し辛いかもしれません。でも子供の成長はすさまじいものがあって、数か月もたてばへっちゃらになります。

 

だから最初は体力訓練のようなものかも知れませんね。小さな子供でもそういった訓練が体や心を鍛える面もあるかと思います。ただ、今の子供たちの体力の低下をみると訓練に耐えるには厳しい面もあるかもしれません。

 

この時に重さを軽くすることは難しいので、体にぴったりとフィットするかどうかが、子供への負担を左右するんですね。

 

大峡ランドセルには背負った時の独特の傾きがあります。

 

オオバランドセル

 

図の右のように、オオバランドセル独特の腰への斜めの傾きが背中全体にフィットする仕組みになっているようです。

 

図の左は一般的に後ろに傾かないから良いと考えられているランドセルを背負った時の状態です。

 

フィットちゃんランドセル

 

フィットちゃんなんかではランドセルの重さが垂直に降りる事を大事にしていますが、本質的には同じことを言っているのだと思います。

 

背中とランドセルの間に隙間ができないことを重要なので、大峡ランドセルの右の図を見ると背中にピッタリした状態で斜めになっていることがわかります。

 

確かに、体を横から見たら肩から腰に向かって多少の傾きがあるので、ランドセルが少し後ろに傾いた方が背中にフィットするだろうと予想できます。オオバランドセルの背面の凸凹形状が独特で、これがランドセルを背中に密着させてくれています。

 

オオバランド゙セルは体にフィットしてランドセルがぐらつかない工夫や、脇がしっかりとして痛くないし左右に動かない、そして凸凹形状が背中にフィットするように色々な工夫がされています。

 

重要
ランドセルの背あて側の高さ(縦の長さ)が、子供の第7頸椎(首で一番出っ張った脊椎)から骨盤の一番上になる左右を結んだラインまでの長さ(背面長)よりも長い場合はフィットしません。
 
ランドセルの下の部分が子供の腰に当たり、後ろにずれやすくなるためです。

 

背面長よりもランドセルの縦が長いとランドセルの下端が腰にあたる 

 

 

 

 

 

大峡ランドセルと皇室

大峡製鞄のランドセル

皇太子はじめとして皇族の方々は、学習院初等科(小学校)へ入学時に、通学用の鞄として大峡製鞄のランドセルをご利用になっています。

 

専務取締役の大峡宏造さんは、次のように振り返っています。皇族の方々はとても大事にランドセルを使ってくださってきました。現在の皇太子が入学時には、特別な誂えを提案すると「他の子供たちと同じものをお願いします」と言われたそうです。

 

愛子様のランドセルも、大峡製鞄のランドセルです。東宮御所まで持参して女官さんにお渡しして、学習院初等科に伺った時ちょうど雅子様とお話をする機会があったそうです。

 

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