フィットちゃんのハシモトと天使のはねのセイバンは量産系の2大ランドセルメーカー。どちらも、企画、製造、販売の3つを手がけています。
工房系は革製品の一つの商品としてのランドルですが、フィットちゃんと天使のはねのセイバンは、実験を数多く繰り返し「子供目線のランドセル」を製造。いずれも背負やすさだけでなく全ての面で高く評価されてます。
そのフィットちゃんと天使のはねのセイバンを比較してみます。どちらが我が子に向いているか、フィットしそうか参考になるかと思います。
フィットちゃんは子供標準、天使のはねのセイバンは「子供思い品質」で実験を繰り返して背負いやすいランドセルを開発しつづけています。
背負いやすさの違い
背負やすさは次の3つで決まります。
背負やすさを決める3点
- 背カン
- 肩ベルト
- 背当て
背カンの違い
- フィットちゃんとは「フィットちゃん背カン」のこと。
- 天使のはねとは、肩ベルトに内蔵された「肩ベルトの立ち上がり」を形作る「樹脂」のこと。
背カンの違いまとめ
- フィットちゃん背カンは左右別々に開く。
- 天使のはねの背カンは両方が同時に開く。片側だけを開くことはできない。
- 背カンが開くことで、フィットちゃんも天使のはねセイバンも背当ての上部が背中に近づきフィットする。
- 両方の背カンはともに立ち上がり肩ベルトを形作ります。
- 背負いやすさに大きな違いは無い。体格が大きければフィットちゃんやや有利かも。
フィットちゃん
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天使のはね
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フィットちゃんとは
動画のフィットちゃんと同じ左右が別々に動く(左右非連動型)の背カンの動きがわかると思います。(音に注意)
背カンが肩ベルトの立ち上がり角度25度を作ります。左右に開くことで、ランドセルを背中に密着させます。
フィットちゃんが背負いやすい理由をなるほど納得。
ランドセルを背負う時は、普通は肩ベルトに片腕ずつ通します。肩ベルト(背カン)が左右別々に開くと背負いやすい。ランドセルを降ろす時も同じように楽。 |
天使のはねのセイバンの背カン
フィットちゃんと同様、強度のあるナイロン樹脂を使用。
左右同時に開く背カンとなって動く背カンのため、片側だけを開くことはできません。
体格が大きな子が背負う時に若干窮屈な感じがする場合もあります。
肩ベルトに片腕から背負う時には、片側だけには大きく開かず、両方同時に開くので、体格が大きな子は若干背負にくさを感じるかもしれません。
背負ってしまえば、フィットちゃんと比べてはっきりと違うと体感するほどではないでしょう。 |
体格の大きな子の場合、肩ベルトに腕を入れてから背負うまでは、フィットちゃんがやや上。背負ってからはどちらも背負い心地が良い。が、セイバンのセミネの膨らみが窮屈と感じる子もたまにいるとか。
●背カンは左右が別々に開くので、成長して背が伸びたり横幅が広くなっても、ずっと背負いやすく脱ぎやすいランドセルです。背負っているときも肩や背中にフィットします。 |
セイバンも背カンの可動部はエンジニアリングプラスティック(ナイロン樹脂)です。一見弱そうですが全く違います。金属よりも強度と柔軟性があるので壊れにくい。
背カンが左右に開くことで、ランドセルの背当てが背中に近づきフィットします。 |
肩ベルトの違い
肩ベルトの違いまとめ
- 両方とも立ち上がり肩ベルト
- 立ち上がらせることで肩への負担が減り、後ろに引っ張られない。
- 肩の負担軽減は数字の上ではフィットちゃんが上。
- フィットちゃんは背カンのみで肩ベルトを立ち上がらせる。
- 天使のはねは背カンと天使のはねで肩ベルトの立ち上がりと弯曲を形作る。
- 天使のはねのセイバンは肩ベルトに多くの工夫がある。
フィットちゃん |
天使のはね
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立ち上がり肩ベルトを形造るのは背カン
天使のはねとの違い、肩ベルトは初めは背カンで立ち上がっているが、すぐに下にたれているという感じです。
だから肩にフィットしないというのでなく、むしろ肩の自然のラインに沿いやすいかも知れません。それぞれの子供の体格や年齢によってかなり違ってきます。
1.背カンの構造で肩ベルトが25度の角度で立ち上がる
カーブした肩ベルトなので、ランドセルが後ろにずれて引っ張られません。
背カンが25度の角度で立ち上がるので、肩ベルトも自然に25度の角度で立ち上がる。背カンを無理やり手前に倒すことはできない。
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立ち上がり肩ベルトを形造るのは次の2つ
フィットちゃんと比べるとわかりますが、まず背カンで肩ベルトが立ち上がり、「天使のはね」という樹脂で肩ベルトは綺麗な弯曲を描きます。
どちらの肩ベルトが肩にフィットして体感重量が軽いかかどうかは、これだけでは判断はできないのですが2000年から3年間かけて考えだしたメカニズムです。
1.天使のはねのセイバン背カン
2.天使のはね=柔かな樹脂 |
肩ベルトの自然な弯曲で肩への圧力が50%軽減します。
2.Wクッション
肩ベルト裏には衝撃を吸収するWクッション。
3.体に線に沿って上半身を包み込む
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肩ベルトが一定の角度で立ちあがってリフトアップされるので局所の重さが分散されるので軽く感じます。
柔かな樹脂で形作るカーブは肩に馴染みやすい。
3.3D肩ベルト
形が弯曲して肩への接触面積が広くなり、肩への負担が少ない
4.ひねピタやピタッコ
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背当ての違い
背当ての違いまとめ
- セイバンの背当ては厚みがありクッション性が高い。
- フィットちゃんは厚くはないが、ちょうどよいクッション性。
- 背中のムレ対策はどちらの背当ても素材jと通気性の良い構造。
フィットちゃん | 天使のはねのセイバン |
背当て 1.形
セイバンに比べるとクッションは薄いが、子どもたちが快適に背負えています。
2.背当ての汗ムレ対策
ウェビータッチで汗ムレ対策。空気の流れがある形状なので、蒸れない、汗をかきにくい。
3.背当ての素材
エアーフレッシュ素材は、撥水性や油をはじく機能にすぐれ背中が蒸れにくい。
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背当て 1.形
画像のセミネがセイバンの背あて。厚みがあり、柔らかです。腰のあたりに腰をホールドするWクッション構造になっているランドセルもあります。
背みねのないランドセルにも厚めクッションが背当てに使われてます。
セミネは体にかなりフィットしますが、敏感なお子さんでは窮屈と感じることもあるようです。
セミネではなく、標準の背あてはフィットちゃん程度の厚みなので、体格の良い子供には標準の背あてが良いかと思います。
2.背当ての汗ムレ対策
背当ては通気の良い立体的な構造になっているので快適。
3.背あての表素材
背あてと肩ベルト裏、下ベルト裏には、「ブレスレザー」使用。吸湿と放湿を繰り返す素材だから、背中のムレが大幅に改善。
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フィットちゃん背カンと天使のはねセイバンの背カンを使っているランドセル
フィットちゃん |
天使のはね |
1.フィトちゃん背カンを使っているランドセル
イオン |
2.天使のはねの背カンも多くのランドセルで使われています。
セイバンのランドセル以外にセイバンがOEMとして製作しているランドセルには以下のものがあります。、
リビンズ、大丸、高島屋、松阪屋、小田急、伊勢丹、岩田屋、ミキハウス、イズミ、ナフコ、プーマジャパン、阪急、イズミヤ、ユニー、平和堂、丸井、大隈カバン、松尾かばんなど。
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フィットちゃんと天使のはね比較まとめ
肩ベルトはどちらも立ち上がっていますが、。天使のはねとフィットちゃんの違いは背カンが左右別々に動くフィットちゃんと左右が同時に動く天使のはねとの違い。
実際に使う場面では、左右が同時に開く開かないことで、実感できるほどの違いは無いと考えて差し支えありません。
肩ベルトを比較すると、フィットちゃんの肩ベルトには芯材が入っていないが、天使のはねにはプラスティック芯材が入っており、子供によっては違和感があります。
ランドセルの種類の豊富さには圧倒的な違いがあります。だからといって天使のはねが劣っているわけではなく、気に入ったランドセルがあれば種類の豊富さは関係ありません。
天使のはね
- モデルロイヤル
- モデルロイヤル・レシオ
- 天使のはね クラシック
- ラブピ
- ワンパ
- コンバース
- プーマ
- ホマレ
フィットちゃん
- パステルガール
- べっぴんさん
- あい・愛ティアラ
- ロイヤルローズ
- ロイヤルローズプルミエール
- プレミアムゴールド
- プティガール
- キュートガール
- 高島屋×フィットちゃんランドセル
- ロマンティックガール
- ロイヤルロータス
- イートンクラブ
- ポップガール
- グッドボーイ
- タフボーイ
- タフボーイDX
- アスリートボーイ
- ハンサムボーイ
- ハンサムボーイDX
- グランナイト
- グランナイト ブラック
- イートンクラブ
- フィットちゃん201A
- フットボーイ
- ナイト騎士
- フィットちゃん201
- 牛革ランドセル
- コードバンランドセル
- オーダーメイド
比較するとフィットちゃんの圧倒的な種類の多さが分かると思います。更にそれぞれカラーが豊富で、A4フラットファイル対応ランドセルで137種類のランドセルがあります。2019年度現在、A4クリアファイル対応は男女それぞれ3種類ずつ残されています。
天使のはねはA4フラットファイル対応のみ、フィットちゃんには少しA4クリアファイル対応が残っています。