ランドセル 平均価格が高い | 値段が高く推移している理由とは?
ランドセル素材クラリーノを生産しているクラレの調査では、2016年度(2016年)に小学校に入学した子供のランドセルの平均価格(クラリーノランドセルのみ)が、45,000円以上になっているとわかりました。
物価上昇率に比べて更に高いランドセルの平均購入価格の上昇がここ数年推しています。その原因はどこにあるのでしょうか。
ランドセルが高い・平均価格が高く推移している理由
ランドセル価格が高く推移している理由
1. ランドセルのサイズがA4フラットファイル対応中心になっており、容量が大きくなると使う材料も増えることが、価格上昇の原因となっています。
2. 傷のつきにくい丈夫なランドセルの要望が増えています。傷のつきにくい素材は、そうでないものより高価なので、ランドセル価格が高額になります。
3. 多種多様の色やデザインが年々多くなっているので、開発費等がかかっているため価格が高くなっています。
4. 特に刺繍などのデザインを複雑にしたり増えていることが、高価格になる大きな原因になっています。
5.原材料費(素材を含めて)がだんだんと高騰していることもあります。(2019年現在、中国で天然皮革の牛革の需要が大幅に増えているので、天然皮革が手に入りにくくなっている。)
6.少子化により入学に向けて子供一人にかけられる予算に余裕があることも一つの原因です。
7.年金世代の祖父母が、金銭的に余裕のある人が多く、孫のために良いランドセルを買ってあげて入学の費用を負担したい。
8.ある価格で完売すれば、次の年は価格を上げるのは販売の基本。その結果以前は割安だった工房系も割安ではなくなります。人気のある土屋鞄が工房系ランドセルの価格の目指すところになっています。
専門系(フィットちゃんなど)も売れれば価格を引き上げます。需要と供給の関係で需要が多くなれば自然に高額になります。
ランドセル 平均価格を引き上げている祖父母がランドセルを贈る比率はどれぐらい?
なんといっても、現在では祖父母が入学関係の費用を出すことが多いのです。そのため、ランドセルが高額になっても購入できているのです。高額なランドセルといえば牛革、コードバンのような自然皮革のランドセルが代表で、かなりの高額のものもあります。
実際に祖父母からランドセルの購入資金を出して貰っている割合は40%ぐらいあります。(別の調査では50%弱という結果から2019年の現在では75%という調査もあります。)
祖父母がお金を出してくれる場合であっても、高い価格設定に見合った価値が無いランドセルは購入しない事は重要です。
選ぶ基準を決めておいて、人気のあるランドセルから選ぶことで、失敗のないランドセル選びができます。
平均価格のランドセル
高額ではない平均的な価格帯のランドセルは、シンプルで素材は人工皮革というのが普通です。
人工皮革は天然皮革と比べて、素材そのものが安価でも耐傷性や防水性は高く、ランドセルの機能としては十分と言えます。
割安ですし、人工皮革の方がカラーも豊富ですから、色でランドセルを選ぶ子供の好みのランドセルは見つかりやすいです。
シンプルなランドセルを希望するなら、人工皮革はかなりお買い得です。高額でなくても、割安で高品質のランドセルもたくさんあります。
価格の高いランドセルが良いランドセルと考えているお母さんは、人工皮革の中に割安な高品質なランドセルがあると見直しても良いでしょうね。
特にこれまで比較的高価であったセイバンのランドセルは、2019年度の11月5日の期限付きで10%オフで割安に購入できるのでおすすめでした。2020年度以降も10%割引を期間限定で実施を検討中とのことです。