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牛革の豆知識

牛革とは「なめし」て牛の皮から毛、表皮、皮下組織を取り除いたものです

 

牛革についてですが、まず牛革の「」と「」の違いが気になります。今まで何気なく使ってきた2つの漢字ですが、その違いはとても大事なことのようです。

 

革と皮の違い

 

革はレザー、皮はスキン、どちらも聞いたことのある呼び名だと思います。どうして2つの呼び名があるかのか、どんな違いがあるのでしょうか。

 

皮とは?

 

皮は動物の体を覆っている皮のこと、つまり剥いだ後で何も加工していない生皮のことをいいます。もう少し詳しく説明すると
「手の皮」「りんごの皮」などといった、動物や植物の外側をおおっている膜のことです。

 

要するに、ありのまま本来の姿を覆っているもので。加工されていない自然なままの物なんです。

 

革とは?

 

一方、革は剥いだ生皮をそのままにすると腐敗したり、硬くなってしまうので、薬品で、腐敗せずしなやかさを保つ処理を施します。この加工を「なめし」といい、生皮をなめしたものを革と呼びます。

 

では、なめし加工してあるのに毛皮という言葉のように「皮」が使ってある場合はどうでしょうか?この場合には、なめしてはあっても毛が処理されていないので、「毛皮」と呼びます。

 

植物の皮を「革」と書くことはありませんが、動物の場合には明確に区別せずに「皮」「革」を使う場合も少なくはありません。
なので大方の意味は最初に述べたとおりなのですが、現実にはそれほど明確に区別はされないことも多いです。

 

 

本革のクロームなめし

 

  • タンニン舐めし
  • クロムなめし

 

なめしの種類は色々ありますが、主にはタンニン舐めし(渋なめし)とクロムなめし(金属なめし)の2つです。

 

あるいはこの2つの混合もあります。タンニンなめしは植物の樹皮などからの植物タンニンを使います。

 

舐めした革の表面(表皮側)を「銀面」といい、裏側(皮下組織側)を「床面」と呼びます。

 

タンニン舐めし

 

タンニンでなめした革は、水分を吸収しやすく伸びると元には戻らないという特徴があるので、革細工に適しています。

 

古代エジプト時代から使われてきた歴史のある方法で完成までに数ヶ月はかかる方法です。舐めすと少し茶色がかった色になります。

 

クロムなめし

 

一方クロムなめしは、比較的新しい方法です。塩基性硫酸クロームを使い、タンニンなめしと比較すれば、軽く仕上がって吸水性も余りなくて柔軟性が特徴です。

 

全ての工程を終了して革になるまでに数週間程度なので、タンニンなめしよりもかなり短期間で「革」にできる技術です。舐めしたあとは青みがかかった革になります。レザージャケットやブールなど殆どの革製品がクロムなめしの革を使っています。

 

ランドセルはタンニン舐めし?クロムなめし?

 

最近の天然皮革のランドセルもクロームなめしで軽くて丈夫にできてるものが多いんです。加工技術が向上しているので、品質に問題はありません。

 

 

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