このエントリーをはてなブックマークに追加 

ランドセルの選び方 | 良いランドセルは丈夫・背負って軽い・容量の3点のチェックで選ぶ

このページの目次

ランドセルの選び方 

ランドセルの選び方がなぜ大事なの?人気のランドセルから好きな色を選べばいいじゃないのと思ってるママへ。ランドセルはメーカーによってかなり機能が違うんです。

 

数えきれないほどたくさんのランドセルメーカーの中から人気のあるランドセルを選んでも、あなたのお子さんに合うとは限りません。

 

 

失敗や後悔しないランドセル選びで重要なことは、6年間楽に背負えるランドセルの条件を知って選ぶ、それが重要なポイントです。

 

でもランドセルの選び方といっても漠然とし過ぎてますよね。ならば先輩ママが何を重視してランドセルを購入したのかを知ると参考になります。

 

もっと言えば、購入したランドセルが良かったかどうかは、直ぐには分かりません。しばらく使ってみて初めてわかる事です。

 

だからまだ背負ってもいないランドセルの口コミや評判は、単なる感想です。

 

本当に役立つ情報は、ランドセルを使って何年か後にランドセルを選ぶチャンスがもう一度あったとしたら、何を重視するかという調査結果です。これならランドセル選びをするママに役に立つ情報だと思いませんか?

 

ランドセルの選び方でもっと重視しておけば良かったという反省はあなたに役立つ貴重な情報になります。

 

 

良いランドセルとは6年間快適に背負えるランドセルのことです

 

良いランドセルとは、子供の体に負担が少ない背負いやすく子供が気に入った(色やデザインの)ランドセルのことです。

 

 

 

もう一度ランドセルを選ぶなら次のようなランドセルを選びたいうママ達の後悔

 

ランドセル購入前に重視したポイント
 

もう一度ランドセルを選ぶなら重視したいポイント
 

1.丈夫さ 59% 1.丈夫さ 56%
2.色 56% 2.軽さ 48%
3.価格 54% 3.容量(収納力) 40%
6年間使えること  38% 価格   40%
軽さ 38% 6年間使えること  39%
容量(収納力) 27% 36%
アフターサービス  24% アフターサービス  30%
安全性       23% 安全性  28%

 

 

1.丈夫さはかなり重要なポイントです。壊れやすいランドセルは6年間安心して背負えないので、「丈夫さ」が一番重要だと言っても良いかと思います。

 

2.軽さも重要ですが、も教科書を入れたときに「背負って軽く感じる」ことが、歩いて通う子供の体への負担を少なくしてくれます。子供の体への負担が大きい問題も出ている今、軽く背負える機能は重要です。

 

3.容量も重要。A4フラットファイルが入るのは当たり前で、どんどん増える教科書のページに対応できるランドセル。それが容量(収納力)のあるランドセルです。

 

4.色やデザインは、あるいは本革の味わいなどはその次に重要なポイントと言えます。

 

 

T.ランドセルの丈夫さ

良いランドセルの選び方のポイントをひとつずつ見ていきましょう。まず丈夫さです。

 

ランドセルの丈夫さを決めるポイントは次です。

 

 

1.型くずれしにくい

 

1.大マチ上部の固定板が固いかどうか確認。

 

重要なポイントなのに案外見落しています。画像はモギカバンの大マチです。モギカバンは矢印部分にプラスティックの固い固定板が入っています。

 

ところが驚くなかれ、海外製の粗悪なランドセルにはダンボールが入っていることがあります。

 

固定板が固いかどうかチェックする方法は簡単です。ダンボールのような柔らかい固定板を前後から挟むと、柔らかいから大きくたわみますし、固い固定板なら決してたわんだりしません。

 

有名な日本のランドセルは、当然のように固いプラスティック板を使っています。型崩れしない頑丈な構造になっているのです。

 

大マチの固定板  

 

 

ダンボールが入っているランドセルの例

 

 

ランドセルの大マチの固い固定板

 

画像の外国製のランドセルには固いプラスティック板の代わりにダンボールが入っています。。見ただけでフニャッとしていて変でしょう。両側から指で挟むと簡単にたわむので、すぐにわかります。

 

大マチにダンボールが入ってると弱く型くずれするランドセルになります。縫い目から雨が沁みこんでダンボールを濡らしたらだらグチャグチャです。とんでもない事です。

 

この事を余り気にしていないお母さんが多いので、もっと説明します。

 

大マチのダンボール 大マチのダンボール2

 

直接目に見えないからダンボールで誤魔化すんですね。日本人の発想ではありません。騙されないようにしましょう。その点日本製は安心です。

 

2.ランドセルの型崩れ防止対策

 

ランドセル本体の両側の大マチの固定板だけでなく底までプラスティックのボックス構造や、教科書の取り出し口が意外に型崩れしやすい。

 

フィットちゃんの「トリプルガード」

 

フィットちゃんのトリプルガードの型くずれ防止機能

 

カバンのフジタのメインポケットの取り出し口の型崩れ対策

 

カバンのフジタの型くずれ防止対策

 

 

2.素材の厚みや質

  1. 主素材(牛革、コードバン、人工皮革)の厚み
  2. 金属の太さ

1.素材別の重さと色や耐久性

牛革ランドセルでも、メーカーによって素材の厚みが違ったりします。牛革なのに軽めネというとき、牛革素材が薄いかも知れません。

 

逆もありますよ。展示会で背負ったランドセルは、カタログ通りだったのに、届いたランドセルは200gも重かった。これランドセル業界の常識なんです。

 

展示会は一流の職人が革を削いで軽いランドセルに仕立てても、製造工程ではそこまで丁寧にできずやや重い結果もある。

 

これはメーカーによってばらつきがあるそうなので、情報は出回っていません。だからカタログの重さを重視しすぎるより、背負う機能の方が重要です。

 

ランドセルの素材と重さ〜耐久性 

 

表を見ると、耐久性のある壊れにくい素材は重く価格も高いことがわかります。

 

牛革やコードバンを必要以上に薄くして軽量化しているランドセルは、壊れやすいランドセルになってるかも知れません。

 

人工皮革は裂く力に弱いといっても、普通はそのような力は働かないので、人工皮革でも十分に6年間使えます。

 

2.金属の太さ

金属パーツの太さ

 

ランドセルには色々な部位に金属のパーツが使われています。その金属の厚みや太さが不足していると当然壊れやすいです。

 

さすがにそこまでチェックは難しいので、日本製を選べばまず問題はありません。

 

3.背カンのプラスティックの厚みと質

背カンプラスティックの厚みは4MMあれば大丈夫

 

背カンは、プラスティックの薄い部分が2MM程度の薄いものだと壊れやすく4mmは欲しいパーツです。

 

海外製は品質が悪くて薄いものが多いです。メジャーで測りにくいので、おおよそを目測してみましょう。

 

 

U.軽いランドセル

軽いランドセルのポイントは次の2つです。

 

1.ランドセルそのものが軽い

軽いランドセルは素材が人工皮革なので、それほど耐久性が強くはありません。しかし、たいていは6年間問題なく使えます。

 

注意したいのは、主素材を薄くして軽量化していたり、必要なパーツを省略したり、金属であるべきパーツをプラスティックにして軽量化してるランドセルです。

 

日本製で有名なランドセルは、そういった点心配ありません。

 

2.背負って軽く感じるランドセル

背負った時に軽く感じることが重要であって、ランドセルそのものの重さだけで考えてもあまり意味がありません。
教科書や色々なプリント類など2~4キログラム入れて背負ってみないと、重い軽いは分からないでしょう。

 

 

それに最近は、背中や体にフィットしているランドセルは、フィットしていないランドセルと比較すれば断然軽いと言えます。

 

フィットちゃんの肩部圧力は50%軽減されているので、「軽く感じ」ます。

 

人間工学的な考え方がランドセルの設計に取り入れられてきてるので、牛革やコードバンのランドセルでも背負ってみると本当に軽いんです。

 

背負って軽く快適に感じるランドセルの条件

  • 立ち上がり肩ベルト
  • 背あてや肩ベルトが快適(痛みが無い)
  • 背カンが左右に開く
  • X字型の肩ベルトが体を包み込む
  • 背あてが背中に柔らかく荷重分散できる
  • 背あての材質に通気性がある。(ソフト牛革がベスト)

 

1.立ち上がり肩ベルトの方が軽く背負えます。

最初から肩ベルトが角度をもって立ち上がっている肩ベルトを「立ち上がり肩ベルト」といいます。フィットちゃん、セイバンなど沢山あります。
肩ベルトが立ち上がるとランドセルが後ろにずれにくいので、軽く背負えるのです。

 

2.背あてや肩ベルトが快適(痛みも無い)

肩ベルトや背あてで痛みが出ないか? 

 

ランドセルの背あてや肩ベルトの当たり具合。肩ベルト下部の金具が脇腹にあたって痛かったり、肩ベルトがゆるくてお尻上部や腰にランドセルの重みがかかって不快だったりします。肩ベルトの調整によって痛みが無くなるので調整してみてください。

 

3.しっかりした肩ベルトは最初は痛いこともある

肩ベルトが肩へあたる部分が痛いことがあります。この場合必ずしも肩ベルトが合っていない訳ではありません。特に牛革の肩ベルトは最初は固いのが普通なので、馴染むまでは違和感があっても当然です。

 

ただ、肩ベルト裏のクッションが広ければ、肩ベルトの断面が肩に当たることもないので痛みもありません。クッションの幅をチェックしてみましょう。

 

あたりの柔らかな肩ベルトにこだわりすぎると、柔らかい肩ベルト=ちぎれやすい肩ベルトを選ぶ事があります。肩ベルトが固い場合、購入してからもみほぐすことで当たりが多少柔らかくなります。使っている内に肩に馴染んできます。

 

鞄工房山本やカバンのフジタの肩ベルトのように、立ち上がり肩ベルトでなくても、時間はかかっても自然に肩の形に馴染んできます。

 

4.背中と背あての間の隙間

背中と背あての間に隙間が無いように肩ベルトを調整する

 

立ち上がり肩ベルトでない場合、隙間が開きすぎると腰を中心としてランドセルが後ろに回転すして肩辛くなります。肩ベルトの調整で直せるかチェックしましょう。肩ベルトの長さの調整がうまくいけば、背あてと背中がピッタリとフィットします。

 

4.ランドセルの軽さにこだわると品質の悪いランドセルを選ぶ危険性がある

 

今日から子供は小学生

以前はランドセルは軽さが重要、軽ければ軽いほど良いという迷信(笑)が話題にのぼっていました。

 

余りに軽いと、(全てではないんですが、1,000g無い一部のランドセル)必要なパーツが省略されていたり素材が薄いからです。

 

600g台のランドセルを購入しても、素材を薄くしたりパーツの品質を低下させたりで遅かれ早かれ壊れるのが予想できました。

 

工房系メーカーでは特に負荷のかかる部分は、手縫い仕上げにして丈夫に縫っているので、必然的位少し重くなります。

 

実際、私の周囲の小学3〜4年の男の子と女の子をもつお母さんたちは、すぐに成長するから多少大きくて重くても何の問題もないよ、と言います。

 

色とデザインを重視して軽いランドセルを選ぶのは間違いではありませんが、品質の悪いランドセルは選ばないことです。

 

背あてや肩ベルトの工夫でランドセルは背負って軽く感じる 

 

ランドセルが重いことに神経質にならなくても良い理由は次の2つです。ただしいくら重くてもよいわけではありません。

 

  1. 現在のランドセルは、背負って軽く感じるように改良を重ねているからです。
  2. 入学時は小さな体でも、すぐに成長してコードバンのような重いランドセルも何でも無くなるからです。

 

だから、重いという理由で、牛革やコードバン素材の工房系の質の良いランドセルを諦める必要はないと思います。

 

重さと体への負担は、教科書を入れて背負ってみて初めてわかる事です。何も入れてないランドセルを手に持って、重い、軽いと言っても余り意味が無いんです。

 

子供が実際に感じる重さは背負った時に感じる体感重量だと認識してください。

 

それに幼稚園年長の時にいくら体にしっくりと合っていても、小学校に通う頃にはかなり成長しているのですから、体にピッタリだったというのもそれほど正確なものでもありません。

 

参考にしてほしい記事)
ランドセルの重さの選び方

 

V.容量(収納力)

1.A4フラットファイル対応ランドセルは必要です

A4フラットファイルを全ての学校で使うわけではありませんが、教科書はどんどんページ数が増える傾向があるのは間違いありません。

 

このサイトでは「ランドセルに全ての荷物を入れて、両手を開けることで安全な登下校ができる」と考えています。A4フラットファイルが入ることも重要ですが、安全性も重視したいポイントです。

 

ただ、A4フラットファイル対応であっても、容量はメーカーによって違うので良く比較して選ぶのが重要です。

 

サブポケットと前ポケットの容量も重要

日本製のランドセルは機能的に素晴しいだけでなく、何よりパーツの耐久性に優れているので壊れにくいランドセルです。6年保証があるので安心ですが、実際には故障は殆ど無いんです。

 

外国製のランドセルが全てダメとは言いませんが、品質において素人には分からないようなごまかしが多いという事実があります。安さに目を奪われてはいけません。

 

昨日ランドセルを見に行って少し気づきがあったので紹介します。

 

メインポケットとだけでなくサブポケットの奥行も重要

 

容量といえばメインポケットの容量(横幅×奥行×高さ)だけを考えてランドセルを選んでいる傾向があります。実際にはサブポケットや前ポケットも収納性に大きく関係しているので、そこもチェックしましょう。

 

具体的に考えるために上の画像を見て下さい。

 

画像を見て下さい。向かって左はサブポケットの小マチはかなりあるけれど前ポケットが無い。右は前ポケットはあるけど、サブポケットの小マチが狭い。

 

この2つのランドセルなら、あなたならどちらを選びますか?

 

正解は左です。

 

右の前ポケットはマチがないので取り出しにくく使いづらい。だから収納には殆ど使えない前ポケットです。左はサブポケットとメインポケットの2つが実用的に使えます。

 

左のメインポケット+サブポケットの方が容量は大きい。だから左のランドセルを選ぶのが正解です。

 

これからはメインポケットだけでなく、サブポケットの小マチ幅にも着目して容量を考えましょう。

 

 

2.A4フラットファイル対応ランドセルが重いと迷っているお母さんへ

A4フラットファイルが入るランドセルはどうしても大型です。

 

3年生にもなれば大きなランドセルでも問題なくても、小さな子供がA4フラットファイル対応の大きなランドセルを背負っているのを見ると、可哀想と思うお母さん方も多いようです。

 

最近のランドセルは大きくても背負い安く、直ぐに慣れるのも事実。牛革ランドセルしかなかった昔は1,700gもあったのに、ランドセルが重すぎて学校に行けなかった子供はありません。

 

現在でも子供たちは驚くほど逞しくなります。それにA4フラットファイル対応のランドセルの外寸の横幅はA4クリファファイル対応より1センチ広いだけです。わずかな違いです。

 

ただ、基本体力の低下している子供の猫背や腰痛の問題も無視してよい問題でもありません。

 

3.A4クリアファイルとA4版の教科書の横幅の違い

 

(このテーマは今ではもう殆ど関係の無い話です。)A4クリアファイルが入れば、A4版の教科書は楽々入ります。

 

A4フラットファイルが入るランドセルのメインポケットの横幅が大きいので、A4版の教科書が横にずれてしまうこともあります。

 

そのため、走ったりするとランドセルが不安定になることも。流行の波も良い点と悪い点を見極めたいところです。

 

A4フラットファイルを使うかどうかは、入学する予定の小学校に問い合わせないとわかりません。小学校によってA4フラットファイル対応のランドセルが必要かどうかは違ってきます。

 

今は購入されるランドセルはA4フラットファイル対応が多いです。たまにA4フラットファイルを持ち帰る程度なら手提げ袋に入れればで十分とも言えますが、たまになのかどうかは、学校側も予測できないところがあるのでは無いでしょうか。

 

W.色やデザインを重視するのも良いが、最重要ではありません

子供たちは色やデザインで選びます。子供たちが好きなランドセルを購入してあげれば、大事に使ってくれます。

 

ですが、これまで見てきたように背負いやすいランドセルを選ぶことが最重要ですよね。

 

ですからランドセル選びの順番を意識してください。まずは、親がランドセルメーカーを選ぶことが重要です。

 

6年間背負いやすいランドセルメーカーを親が選んであげれば、その中から子供自身が好きな色やデザインを選んであげれば良いです。

 

色やデザインはかなり多様になっているので、どんなものを選んでもいじめられる事はありません。

 

 


 

ランドセルの選び方のその他のポイント

 

  • ナスカンは外れる?(外れるタイプは甘くなる。原則はナスカンに下げずにランドセルに入れる)
  • 防犯ブザーは操作しやすい位置にある?
  • 反射材が反射したときにあらゆる方向から見える?
  • オートロックは本当に必要?(必ずしも必要ない)
  • 持ち手の取り付けは丈夫?(必ずしも必要ない)
  • 6年保証や返品の条件をチェックした?
  • 軽すぎると壊れやすい。最低でも1,000g、それ以上が望ましい。
  • 6年の保証期間および代替ランドセルがあるのは当然です。
  • 表面の撥水加工、自然皮革では革の中まで防水材が浸透している。
  • 背カンが左右に開く。(左右同時開き、左右別々開きの2通り。)
  • 親の好み、子供の好みに関して譲れる点、譲れない点をはっきりさせる。親の自己満足になりすぎないよう注意。
  • 大人でも背負える肩ベルトの長さがある(高学年対策)。
  • 中仕切りの数や大きさが使いやすい。

金属がむき出しになっていない?

 

メインポケットの底

ランドセル内部にある金属でケガをする可能性がないかどうかチェックします。教科書など入れる物が傷む可能性もあります。

 

メインポケットの底の金属部分  メインポケットの底の金属部分2

 

左のようにメインポケットの底がむきだしになったままではなく。右のように底に入れるカバーがあるかどうかをチェックします。

 

壁掛けの金属は危険か?

ランドセルを壁にかけるためのフックが子供の首に刺さる可能性を考えて、金属ではなくナイロンにしている場合があります。確かに子供たちは大人が考えもつかない行動をすることがあります。

 

その結果この金属が原因で不幸な結果が起こらないとは限りません。万が一を避けるためにここまでやるかどうかは個人の判断によります。

 

金属でケガをしないかどうかチェック

 

角度から考えてそういったケガをするとは思えませんし、実際にケガをした子供がいたと聞いたことはありません。ただ、可能性のあるものは最初から排除するという考えはし正しいと思います。

 

めったにあることではなくても、自転車などに巻き込まれて激しく転倒すれば可能性は0ではありません。

 

6年保証はメーカーによって内容が少し違う

 

日本ランドセル工業会の6年保証書

日本ランドセル工業協会の6年保証であれば、購入した店舗が閉鎖しても直接ランドセル工業に問い合わせれば、保証を受ける事ができます。

 

もう一つはフィッットちゃんのように、フィットちゃん独自の6年保証を設けていることもあります。

 

フィットちゃんの場合は転校しても日本国内であれば、無料修理をしてもらえますし、配送料も無料で、代りのランドセルも無料貸し出ししてくれます。

 

修理中のランドセル貸出についても良く調査しておきましょう。

 

耐水性と耐傷性について

 

鞄工房山本の牛革やコードバンの防水性は人工皮革の防水性に匹敵するぐらいです。では他所のメーカーではどうかというとメーカーによって違うのでそこは調査して購入を決めましょう。

 

昔のように牛革が濡れたら重くて、型崩れしたりケアが大変というメーカーもあるでしょうから、そこはホームページで良く確認しておきましょう。

 

中仕切りの数や大きさについて

 

ランドセルの軽量化をするために、中仕切りの数を減らしているランドセルがあります。素材の革も薄く、いかにも壊れやすそうなランドセル。幾ら軽くても壊れては元も子もありません。

 

中仕切りの数は学用品を整理区分して収めるのに必要ですし、大きさも重要になります。これについては、素材とは違ってランドセルを比較するのも多少難しいかもしれません。

 

口コミやイメージに踊らされない

鞄工房山本は、ここ2〜3年即日完売が続いています。一流の工房系ランドセルメーカーとはいえ、さすがに少し行き過ぎた現象だと思います。山本のランドセルは丁寧に作られた高品質のランドセルですが、山本だけがランドセルの頂点にいるわけではありません。

 

⇒ここまでは3年前までのこと。それ以降の山本は素材の偽装が問題となり、行き過ぎたプレミアははがれてしまいました。もちろん技術力のある素晴らしい工房であることは間違いないので、ランドセルそのものの出来で選んでるのでしょう。

 

イメージや口コミに踊らされていては判断が狂います。余り知られていないランドセルメーカーでも、素晴らしいランドセルはたくさんあります。情報を集めましょう。

 

ランドセルの配達の日を確認する

 

ランドセルを購入してその場で持ち帰ることもありますが、多くの場合は予約しておいて、ある期間待つ必要があります。

 

場合によっては3月に入ってギリギリに届くこともあるので、配達日は確認しておきましょう。

 

◯◯年度モデルという表現に惑わされない

 

ランドセルサイトを見ると、2018モデルと書いてあったり2019年度モデルとなってたり表現がまちまちです。こんな時「年」と「年度」はどう違うのかと疑問を持ちましょう。

 

結論は2018年モデルも2019年度モデルも同じ年のモデルです。つまり2018年モデル=2019年度モデルです。

 

2018年4月〜2019年3月の間に購入して2019年度4月の入学式に背負うランドセルだから、2019年度モデルと呼びます。

 

新作ランドセルだと思ったら本当は型落ちランドセルだった。

メイン2015年度は2014年製ということ

 

人気のセイバンの天使のはねの新作を30%引きで購入したと聞きました、確かセイバンの天使のはねの新作モデルが30%引きなどなかったはず。確認のために販売店に出向きました。

 

画像は2016年のものです。2016年に販売されていたセイバンのランドセルですが。2015年度新作ランドセルとあります。

 

2015年度新作ランドセル=2014年モデルなのに、数字のマジックに気づかない人は2年型落ちを1年の型落ちのランドセルと勘違いして購入するかもしれません。
2年前のランドセルが30%オフはまだまだ高価です。2014年モデルだからA4クリアファイル対応なので容量まで小さい。

 

このような数字のマジックを使って、型落ちランドセルやアウトレットランドセルを販売する事もあるので注意しましょう。

 

公式販売サイトに次の表記があるかチェック

 

まずは、あなたが購入しようとしているランドセルの公式のホームページをチェックします。

 

チェックは次の2点の表記があることを確認します。しかし、信頼のできる歴史のあるメーカーでも、うっかり表記していない場合もあるので、電話やメールで直接確認してください。

 

  • プライバシーポリシー(個人情報の取扱に関する情報)
  • 特定商取引法に基づく表示

 

 

我が子にピッタリのランドセルの選び方で忘れがちなポイント

1.A4フラットファイル対応では大マチ幅の大きなランドセルを選ぶが、ロッカーに入るかはチェックが必要

  • 入学説明会でロッカーにランドセルが入るかどうか確認しましょう。
  • ◯◯年度モデルと〇年モデルの違いを理解しないと、古いランドセルを買わされる。

 

せっかく購入したロッカーに入らない事態を避けるため、入学説明会が小学校で開かれるので、購入前にはロッカーの大きさを確認しておくと安心して購入できます。

 

これ以上大きなランドセルは控えてほしいのが小学校側の本音です。

 

人気のランドセルは2017年度にa4フラットファイル対応が一段とすすんだ

 

  • A4フラットファイル対応は当たり前。大マチの幅をチェックして容量の大きさを選ぶ。
  • 大マチの幅が広すぎても肩への負担が大きくなります。
  • A4クリアファイル対応のランドセルにA4フラットファイルを入れると「たわむ」
  • 2020年の学習指導要領改訂で、もっと容量の大きなランドセルが必要になります。

 

カラーとデザインの綺麗なランドセルを背負った女の子

ランドセルのサイズには、外寸と内寸があります。外寸は外から見た時のサイズのこと。

 

ランドセルの内寸とは 

 

内寸とは、カブセを開けて一番容量の大きなメインポケットの横幅、奥行(大マチ幅)、高さのことです。教科書を入れて実質的に使う空間です。

 

横幅がA4フラットファイル230mm以上だったら、A4フラットファイルが入り、奥行=大マチの幅がランドセルの容量を決めます。

 

A4クリアファイル対応のランドセルにA4フラットファイルを入れようとしても、たわみます。

 

A4フラットファイルを使用するかどうかは、学校の方にもはっきりした見解が無いこともあるので、A4フラットファイル対応のランドセルを選択するという流れになっています。。

 

ランドセルに入らない荷物を手に振り分けるのが良くない理由

 

例えば重さが3kgの学用品を運ぶとします。ランドセルにだけ全て入れると重過ぎるんじゃないの?と考えるかもしれませんが、それは違います。

 

2kgをランドセル、1kgを手提げ袋に入れると振り分けるよりも、全てをランドセルに入れた方が子供の負担は軽くなります。

 

それはランドセルの重心がちょうど体のバランスの取りやすい位置に集まるので軽く感じるからです。体のバランスもとれます。ランドセルは優秀な運搬ツールなので最も負担が少なくて効率的です。

 

2.信頼できる背カンを使っているランドセルを選ぶ

入学式の日は桜の元をお母さんと歩く

背カンとは肩ベルトとランドセル本体をつなぐパーツのことで、かなり大きな負荷のかかる部分です。

 

背カンの機能に左右される背負いやすいランドセル。信頼性の高いモミジヤ鞄材料などの背カンメーカーが作る、ウイング背カンなど左右が開く背カンがおすすめです。

 

成長して体が大きくなってもランドセルの着脱が楽ですし、プラスティック部分が壊れることもありません。

 

背カンのプラスティック破損 

 

しかし粗悪なプラスティックではひとたまりもなく折れてしまいます。特に外国製には材質と厚みに問題のある背カンがあるので注意してください。

 

背カンには金属を使えばよさそうですが、背カンは常に曲がったり伸びたりするので、金属疲労を起こして壊れるという問題があります。

 

3.ランドセルの肩ベルトは強度と柔軟性のある牛革がベスト

子供たちが小学校に入学するのが親としての幸せ

肩ベルトも背負い安さに影響を与えるパーツです。良くある誤解は、肩ベルトは立ち上がって丸みを帯びた曲線になってないと背負い心地が悪いというものです。いわゆる立ち上がりベルトが背負いやすいという考え。

 

肩ベルトが丸みを帯びていると、一見子供たちの肩にピッタリ合うように思うでしょうが、人工的に作った丸みは、子供の肩に違和感を与えることもあります。

 

肩ベルトの立ち上がる立ち上がらないランドセルがある理由とは 

 

敢えて立ち上がらせず、使っている内に自然に弯曲する形になるコンセプトの肩ベルトもありますが、フィットするまでに時間がかかるので、最初は肩に馴染まないかもしれません。

 

もう一つ重要なのは、肩ベルトが立ち上がっているかどうかよりも、肩にフィットしやすい柔らかで強度のある牛革素材で作った肩ベルトなら弯曲していてもしてなくてもフィットしやすいことです。

 

ランドセルを選ぶときには肩ベルトの立ち上がりや材質がどうなっているかチェックしましょう。

 

 

4.ランドセルの選び方のポイントで安全対策も重要

子供と親の成長の道しるべが入学式

ランドセルは登下校時に背負うものですから、子供たちが事故に合わない安全面での配慮も必要です。

 

ランドセル事故は頻繁に起こるものではないのですが、予防しておく事が重要です。

 

安全対策は次のものです。

  • 両手をフリーにしておくと咄嗟の事故に対処できる
  • ランドセルにぶら下げたものが車、エレベーターに巻き込まれない対策
  • 暗い時に車のライトに反射する
  • 6価クロム等を使っていない安全な素材
  • 安易にナスカンにぶら下げない。子供同士の荷物が絡み合うことがある。

ランドセルは色々なパーツでできていますが、信頼性はどうでしょうか。フィットちゃんやセイバンは耐久試験の結果を公表しています。それほどパーツの信頼性を確認しているのです。

 

ホームページで耐久試験などの結果を見かけないメーカーは、単にパーツを仕入れて使っているからでしょう。

 

品質の悪いランドセルでは、金属パーツがプラスティックに置き換わっていたり、必要なパーツが省略されてることさえあります。ランドセルの軽さを重視しすぎると、そういったランドセルを選ぶ危険があるので軽さにこだわり過ぎない事も重要です。

 

 

5.ランドセルの6年間無料修理保証はメーカーで違います。

入学式は子供の成長を楽しみにしている両親と

ブランドランドセルの6年間の保証は、日本のメーカであれば間違いなくあります。

 

 

共通している保証の条件は次です。

  • 普通の扱いをしているのに壊れた場合に無料修理
  • 乱暴に扱うなど普通の扱い方以外で壊れた場合は有償修理

 

メーカーによって若干の違いがある点

  • 池田屋は故意に壊しても無料修理保証があります。。
  • 無償修理の送付料金をどちらが支払うかの違い。
  • 無料修理保証の場合代替ランドセルを貸し出してもらえるか
  • 代替ランドセルの送料負担
  • 保証書を紛失した場合でも保証が効くのかどうか

 

 

 

ランドセルの選び方 | 良いランドセルは丈夫・背負って軽い・容量の3点のチェックで選ぶ関連ページ

人気ランドセルの評判サイトの特徴と信頼性 | 上手な利用の仕方
ランドセルの選び方の一つとして評判がわかるサイトを利用することがあります。公式サイトの口コミや体験談、ヤフー知恵袋や発言小町のように質問とその回答という形の体験者の評判、またツイッターを中心としたSNSでの旬な口コミがあります。それらはあてにならない場合もあるし、役立つことも多いです。ランドセルの口コミの利用の仕方や信頼性の考え方について紹介します。
ランドセル偽サイト・詐欺サイトに注意 | 詐欺を見分ける5つのポイント
ランドセル選びで注意したいランドセル詐欺。インターネット上の詐欺サイトの見分け方、、引っかからないポイントについて紹介します。また粗悪なランドセルを送ってくるという詐欺すれすれのネット販売店もあるので注意しましょう。
ランドセルの1週間以内の返品・交換の具体例
ランドセルは購入してから1週間以内の返品・交換が原則です。具体例を参考にしてみて下さい。
ランドセルのOEMを知っておくとランドセル選びに迷わない
ランドセルのOEMを知っていますか。人気のあるランドセルメーカーはデパートなどの依頼で自社の工場で〇〇百貨店モデルを製作するランドセルの事です。意外と多いOEM生産について紹介します。
ランドセルの購入時期【まとめ】 | 売り切れる・安い・受験などいつ買うのが良いのか
安い価格でランドセルの購入時期を決めるには欲しいランドセルが割引になる時期を調べます。遅いと売り切れてしまうのでネットの情報にはアンテナを張っておきましょう。また小学校を受験する子供たちはいつランドセルを購入する?ランドセルの購入の重要な事を説明しています。