人気のある牛革よりもクラリーノの方が軽くて耐水性と耐傷性に優れてますか?
夫がランドセルは人気のあるなしではなく、クラリーノにしておけば軽くて、耐水性、耐傷性に優れていると言い張りますが、私は牛革でも同じ位の機能はあると思いますがどうでしょうか。
昔はクラリーノは使ううちに傷だらけになってしまうのが普通でした。それが今では人工皮革もかなり研究開発され、ランドセルの素材もクラリーノ(クラレ)だけでなくベルバイオ(カネボウ)など多くのメーカーが、耐水性、耐傷性のあるものを開発しています。
今の人工皮革はかなり傷に強いものになっています。クラリーノひとつとってもフィットちゃんに代表されるように5〜6種類の特徴が違うものが開発されており今後ももっと開発されるでしょう。
ただし丈夫で耐傷性が高くなれば、それだけ価格も高くなりますし、重くもなっています。耐傷性の高いクラリーノを代表とする人工皮革は傷はつきにくいが高価でやや重いランドセルになっているということです。
いくら牛革に似せたやや重い人工皮革でも、自然皮革の本革と比較すると耐久性では劣ります。革の風合いは出ません。
牛革やコードバンなどの自然皮革は、昔は重い、雨にも弱いという評価でしたが、今は違います。
例えば鞄工房山本のランドセルの素材は自然皮革ですが、革の中まで防水剤を深く浸み込ませているので、雨に濡れたあと手入れを忘れても問題にはなりません。傷もとてもつきにくいのです。
鞄工房山本の素材に100円玉の角をこすりつけたことがありましたが、全く傷が入らないのに驚きました。
重さに関しては例えば鞄工房山本の牛革ランドセルは、2017年度の現在a4フラットファイル対応になり重さは1,400gです。
萬優鞄もそうですし、工房系ランドセルの自然皮革ランドセルはやや重いです。それが当たり前のことです。軽くするには薄い自然皮革を使うことになりますのでかえって問題ですよね。
一方クラリーノレミニカやクラリーノエフAなど人工皮革のランドセルは1,100g〜1,250gぐらいです。
自然皮革よりは軽いですが、スマートフォン一台分ぐらいですから、思うほどの違いではありません。
牛革やコードバンなどの自然皮革はそのままでは当然クラリーノエフ2を代表とする人工皮革よりもかなり耐水性は劣ります。
しかし現在の自然皮革は樹脂フィルムを貼ったり、防水剤をかなり浸み込ませたりしてかなり耐水性が向上しています。しかしどんなに自然皮革の耐水性を改善しても人工皮革の方が上。耐傷性は自然皮革の方が上です。
これは信頼できるメーカーの場合ですからそういう意味でも実力のあるものを選ぶことが大事かなと考えます。⇒参考記事)牛革とクラリーノを比較して選ぶためのヒント
参考までに雨ジミが付いたときのメンテナンス方法をご覧ください。