【東京】黒川鞄は厳選した素材で徹底した手作り人気のランドセルを製造
2019年4月5日。東京銀座紙パルプ会館11F(最上階)の黒川鞄のショールームに伺いました。
慣れない東京、それも銀座のビルにあるということで、近くをしばらくの間探し回ってやっと探し当てたんです。
大きなビルの最上階のショールームは豪華で静かで、まるで別世界の雰囲気に入ってよいのか少しためらいました(笑)。
黒川鞄は富山県と東京銀座の2箇所だけにショールームがあります。
東京銀座 黒川鞄
東京都中央区銀座3-9-11紙パルプ会館11F(最上階)
しかしホームページには「東京銀座 黒川鞄では、全ランドセル展示中。ご予約不要、入場無料です。」とあったので安心して扉を開けることができました。
スタッフは女性一人。子どもを2人連れた女性客が子どもにランドセルを背負わせていました。色々話しを伺いました。
今日は黒川鞄のランドセルについて色々伺います。よろしくおねがいします。沢山のランドセルメーカーがある中で黒川鞄の最大の特徴はなんですか?
まず天然素材を厳選して使っているところですね。140もの工程で「手縫い」「手作り」を駆使しています。仕上げだけ手縫いの工房とは違って、殆どを手作りで製作しています。
そのため年間1万本も製作するような量産系工房とは違って本格的な手作り工房なんです。
挿入
黒川鞄の主素材に人工皮革を使ってないんですね。どういった種類のランドセルがあるのか紹介してください。
簡単に分類すると次のようになってます。
- スムース牛革’(A4フラットファイル対応)
- シボ牛革(A4クリアファイル対応)
- 匠・日本(主素材コードバン/ブライドルレザー・A4クリアファイル対応)
- コードバン(A4フラットファイル対応A4クリアファイル対応の両方)
- その他(机・椅子)
A4クリアファイル対応ランドセルが案外多いのも特徴の一つになります。
工房系のランドセルは重いという定評がありますが、黒川鞄はどうですか?
総コードバンは1,580g、シボ牛革ベーシックは1,380gといった重さです。重いと良く言われるんですが、昔の牛革ランドセルは1,700gもあったんです。
背負う機能が発達しているので、黒川鞄は背負うと軽く感じるランドセルと言えます。
また、デザインは刺繍のないシンプルなものにしています。
このシボ感たっぷりのカブセは他では見たことがありませんね。
牛革はスムースとシボの両方を使っています。このランドセルはシボ感をかなり出していて人気があります。技術的に難しいコードバンの艶あり加工も、黒川鞄の技術の高さを示すものです。
コードバンも技術的に難しい艶あり加工ができるのも黒川鞄の良いところだと思います。
そういった技術的なレベルの高さは、一般の顧客にはわかりませんが、天然素材のランドセルを購入する以上は知っておいた方がいいですね。
ところで背カンは金属ですね。
背カンにプラスティックを使っているメーカーが多いんですが、耐久性を考えて金属の背カンを採用していて、この背カンの左右に開く機能がランドセルを軽く感じる秘密です。
ところでA4サイズはクリアファイル対応ですか?フラットファイル対応ですか?
黒川鞄には両方を用意しています。A4クリアファイル対応の方が多いのは、A4フラットファイルを使うことは多くないからです。
実際にはA4フラットファイルを使うとしても、始業式や修了式の時だけだったりする事の方が多いんですよ。
良くわかりました。A4サイズについては色々な考え方があるので結論は出ないものなんですね。本日はありがとうござました。
こちらこそありがとうござました。
まとめ
- 黒川鞄工房はほんとうの意味での少ない本数を手作りするランドセル工房。
- 工房系に多いやっとA4クリアファイル対応のみからA4フラットファイル対応も製造。