同じ重さなら天然皮革と人工皮革、どちらを選ぶべきでしょう。
例えば昔は、「軽いけどクラリーノは傷がつきやすい素材」でしたが、今はクラリーノも種々開発されて、クラリーノFやクラリーノタフロックなどの傷にも強い素材ができているので、
傷が入ることが殆どありません。
天然皮革は雨に弱いのは昔の話
一方で牛革やコードバンといったランドセルに使われる天然皮革は「重い」「雨に弱い」といわれていました。人工皮革に比べて100〜200g重くても、背負った時の「体感重量」が子供の「重さ」の感覚を決めます。
現在の天然皮革のランドセルは背中にぴったりするものが多いので(全てでは無いので良く知られたランドセルを選ぶ方が無難です)、案外軽く感じるものです。
また雨に弱いのが天然皮革の性質ですが、現在は防水性が非常に高められている(ヌメ革は別です)のでクラリーノと同程度の防水性と言っても良いぐらいです。もちろんどちらも雨に濡れたらカビが生えないように空雑巾で拭いて陰干しは必要ですよ。
1,200gの天然皮革のランドセルはどれ?
ところで、1,200gといえば萬勇鞄の牛革が1,250g程度で、これよりも軽い牛革もあります。が、殆ど人工皮革で一部牛革という造りが多いようです。(A4クリアファイル対応のランドセルの重さです。現在はA4フラットファイル対応が中心なのでこの重さは、牛革ランドセルで1,400gになっています。)
1,200gの人工皮革のランドセル
1,200g程度の人工皮革というと、フィットちゃんのクラリーノレミニカが1,080g〜1,180g、クラリーノタフロックが1,150g、クラリーノFが1,100gなど1,100~1,200gの重さとなっています。いずれも耐傷性や防水性も高く頑丈です。
萬勇鞄のタフガードは1,050gという軽さですが、何も省略してあることは無く、耐傷性も高く頑丈です。このように各社の素材による重さの違いは少しあります。
天然皮革と人工皮革は好みで決めてよい
さて、話を最初に戻して、1,200gぐらいのランドセルだと「天然皮革」と「人工皮革」のどちらを選ぶべきかという結論はどちらも「耐傷性」「防水性」は高く頑丈なので、好みで選んでも差し支えないでしょう。
「革の自然な風合い」が好きなら「牛革かコードバン」を人工皮革ではやや人工的な感じの個性が余りないものとなります。
ランドセルに個性を求めるかどうかは賛否両論ありますが、これもどちらもありだと思います。
ただ、天然皮革の風合いを子供が感じ取れるかどうかは分かりませんし、おそらく親の好みでしょうから、子供の選択に委ねても良いポイントだと思います。