背カンの3つのタイプと背負う機能の違い | 固定型,左右連動型,非連動型の3タイプ
日本製の背カンなら壊れることは殆どありません。
破損例の中でも耐久性に問題がある背カンは、すぐに壊れるのでなく上級生の頃になって壊れる傾向があるという調査結果があります。この点でも日本製を購入したほうが安心です。
結論:背カンは背負いやすさや体感重量に大きく影響する
左右非連動と連動の2つの背カンの違い
- 1.左右同時に動く背カンは、天使のはねのセイバンに使われています。
- 2.左右別々に動く背カンは、「ウイング背カン」や「フィットちゃん背カン」のようにフィットちゃんの他多くのランドセルに使われています。
- 3.大きな機能的な差ではなくても、強いて言えば左右別々に動く背カンの方が背負うまでが多少楽くらいです。
3種類の背カンとは
【固定型背カン】
固定型は肩ベルトも動かず固定され、左右に動いたり開いたりすることがありません。
固定型の背カンは、壊れにくいとはいえますが、主流ではありません。肩ベルトが開かないと体格が大きくなるにつれ、着脱が難しくなります。
それに背中とランドセルの背当てとの間に隙間が生じやすくなり、その結果ランドセルが後ろに引っ張られて前かがみの姿勢の子も出てきます。
それに加えて背カンが動かないと、肩ベルトに負担が直接かかり肩ベルトが壊れやすくなったりします。
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【非連動型背カン=左右が別々に開く、閉じる】
⇒ 動画で動きを見る
画像はフィットちゃん背カンです。肩ベルトが左右別々に開きます。左右が非連動の背カンです。
当サイトでは、このタイプが最も肩ベルトに腕を通して背負うまでが楽と考えます。が、それほど大きな違いでもない、アバウトですがそう考えます。
背カンのナイロン樹脂は、普通なら壊れやすいのでは?と考えます。しかし、実際には金属並みの強度があり柔軟性もある樹脂になります。
柔軟性があるので背負い心地の良い強い背カンです。ただし、信頼できる背カンメーカーに限っての話であって、中国製のプラスティックでは強度に問題がありそうです。
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【連動型背カン=左右が同時に開く、閉じる】
⇒ 動画で動きを見る
天使のはねのセイバンの背カンです。肩ベルトは左右が同時に開くので常にランドセルが体の中心に位置すると主張しています(左右連動型背カン)。
しかし、左右非連動型はランドセルが偏った位置にあるときにはやや修正に時間がかかるかも知れませんが、連動型に比べて非連動型が劣っているとは思いません。
気にするほどの違いは無いので固定型以外であれば大丈夫です。
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3つの背カン まとめ
左右非連動と連動の2つの背カンの違い
- 1.左右同時に動く背カンは、天使のはねのセイバンに使われています。
- 2.左右別々に動く背カンは、「ウイング背カン」や「フィットちゃん背カン」のようにフィットちゃんの他多くのランドセルに使われています。
- 3.大きな機能的な差ではなくても、強いて言えば左右別々に動く背カンの方が背負うまでが多少楽くらいです。
立ち上がる肩ベルトと立ち上がらない肩ベルトどちらが良い?
立ち上がり肩ベルトと立ち上がらない肩ベルト
左右に開く背カンには立ち上がり肩ベルトを作る立ち上がり背カンと立ち上がらない肩ベルトを作るものとの2種類があります。
両方ともにそれなりの合理的な理由があります。
- 「立ち上がり肩ベルト」:最初から肩のカーブ(弯曲)を作ったほうが肩に優しく、後ろにずれない
- 「立ち上がらない肩ベルト」:自然にその子の肩になじんだカーブをつくる
立ち上がる肩ベルトと立ち上がらない肩ベルトどちらを選ぶ?
一般的には立ち上がり肩ベルトの方が軽く快適に背負いやすいとされています。
立ち上がり背カンが立ち上がり肩ベルトを作り、立ち上がらない背カンが立ち上がっている肩ベルトと立ち上がらない肩ベルト、立ち上がる肩ベルトの方がかなり多いのですが、それには理由があります。
立ち上がり肩ベルトと立ち上がらない肩ベルトまとめ
背カンが作る肩ベルトの立ち上がりはある無しどちらが良い?
- 左右に開く背カンの肩ベルトには「立ち上がる肩ベルト」と「立ち上がらない肩ベルト」の2つがあります。
- どちらが優れているかはその子によります。
- 立ち上がる肩ベルトの方が多いのは、フィットしやすいとメーカーが考えているから。多くの場合正しい。
立ち上がり背カンが作る立ち上がり肩ベルトのメリットとデメリット
立ち上がる肩ベルトが多い理由は、弯曲しているので肩にフィットしやすいというだけでなく、ランドセルが後ろにずれにくいからです。この肩ベルトの代表がセイバンやフィットちゃんです。
工房系でも良い意味でセイバンやフィットちゃんの立ち上がり背カンを取り入れた「ウイング背カン」など使っているメーカーが多いです。しかし、体格によってはどうしても合わない子もいるので、絶対視はできません。
立ち上がらない背カンの形作る立ち上がらない肩ベルトのデメリットとメリット
立ち上がり肩ベルトが合わない子は何を調整しても合いません。立ち上がり肩ベルトの長さをピッタリに調整しても背中との間に隙間があくような場合は、何をしてもダメです。
そういったときには、昔ながらの立ち上がらない肩ベルトの長さ調整でうまく合うこともあります。
子供の体格により立ち上がり肩ベルトが万能とは言い切れませんが、ランドセルと背中の間に隙間が空きやすいのは「立ち上がらない肩ベルト」の方です。
でも絶対ではない。あくまで子供によって違ってくるので一般的な話になります。立ち上がり肩ベルトの方が肩にフィットして背中との間に隙間があかず軽く感じる傾向がある程度の話です。
別のランドセルを探しましょう。むしろ立ち上がらない肩ベルトの方が背中にピッタリすることもあります。
「立ち上がらない肩ベルト」の長さ調節をすることで、解決するかもしれません。立ち上がる肩ベルト万能ではありません。その子によるということです。
立ち上がる肩ベルトと立ち上がらない肩ベルトの例
立ち上がり肩ベルトの機能を持つ背カン
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肩ベルトの立ち上がり機能を持たない背カン |
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参考)背カン〜連動型と非連動型の動きの違いは動画なら良く理解できる