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背負い安いランドセル | ランドセルのもつ背負う機能の違いをチェック

背カン

ランドセルメーカーにはそれぞれ、ランドセルを背負い安くする工夫があります。その背負い安さを比較します。

 

ところで、背カンの可動部分がプラスティック製のものが多いので、破損を心配をするかもしれませんね?

 

でも安心してください。このプラスティック(ナイロン樹脂)はエンジニアリングプラスティックといって、金属に匹敵するほどの頑丈さと金属にはない柔軟性を備えているので、非常に強度があります。

 

折ろうとして故意に滅茶苦茶に扱えば、どんな丈夫なものだって壊てしまいます。時々背カンのプラスティック部分の破損の話を聞くことがありますが、プラスティックが弱いからではなくて、粗悪な材質を使っているからです。日本製のランドセルならその点は問題ありません。

 

比較は「背カン」「肩ベルト」「背当て」の3点で行いました。

 

 

背負い安さを背カン・背あて・肩ベルトで比較

 

鞄工房山本

背カンは左右別々に動くが、立ち上がり背カンではない。

 

背カンはモミジヤ鞄材料鰍フ「らくらく背カン」を使っていて、プラスティック製です。

 

モミジヤは背カンを各メーカーに供給している有名メーカー。
背カンが左右別々に動くことで、ランドセルが肩から背中にピッタリとフィットします。
鞄工房山本は比較的重い自然皮革のランドセルですが、背負うと軽くてびっくりすると言いますが、立ち上がり背カン=立ち上がり肩ベルトではないので、合わない子も少なからずいると予想できます。。

肩ベルトと背当て

  • ☆背当ては固さの違う2種類のウレタンを使い、U字にカットし通気性に優れたソフト牛革を使用。
  • ☆肩ベルトはつなぎ目が無いので、非常に丈夫です。
  • 肩からもずれ落ちないラインになり、通気性の良いソフト牛革を裏地に使ってあります。
  • 肩ベルトは角度をつけて立ち上がっていない工房系に多い従来型です。

従来型のままである理由として背負う子供の肩に自然に馴染んで合わせたほうが良いという考えのようです。一理ありますが、軽いランドセルを開発したセイバンの改革は立ち上がり肩ベルトを生み出したことにあります。

ランドセルのバランス>

 

本体に取り付ける肩ベルトの位置がやや高いです。

 

これによりランドセルの重心が上がり、背負って軽いランドセルのポイントとなっています。

 

写真のように背中にぴったりして、背中とランドセルのすき間がないのも背負って軽いランドセルの機能として重要です。

 

萬勇鞄

背カンは左右別々に動いて立ち上がり肩ベルトを形作る

 

 

ウイング背カン(ウイング背カンはモミジヤのプラスチック製)は左右別々に動くだけでなく、肩ベルトを立ち上げるので、ランドセルが後ろにずれにくい仕組みになっています。

肩ベルトと背当て

 

肩ベルトのクッションは、2種類の厚み・硬さの異なるスポンジが使用されています。肩ベルトは背中から脇へスムーズに回り込み、ぴったりフィットするラウンド形状になっています。

 

  • 本体がコードバン・牛革だと背当てはソフト牛革。蒸れや汗を自然に吸収し通気性にも優れています。
  • 本体が人工皮革の場合、背あてはエアリーという人通気性の良い人工皮革を使用します。

 

エアリーは汚れにくい、水を通しにくい、通気性・透湿性を保持し、蒸れにくいという特徴があります

ランドセルのバランス

立ち上がり肩ベルトでランドセルが後ろに引っ張られず、バランスの良い背負い心地となっています。

フィットちゃん

背カンは左右別々に動いて立ち上がり肩ベルトを形作る/p>

 

新型フリコと三角背カンを使ってるので、背中にすき間ができません。

 

肩ベルトが立ち上がることで、ランドセルが後ろに引っ張られる力が最小限になります。

 

昔はプラスティックが硬く破損もあったようですが、現在のフィットちゃん背カンのプラスティックは、屈曲テストを何万回も繰り返し行って合格した品質です。

肩ベルトと背当て

 

肩ベルトは25度の角度で立ち上がっており、背中にスキ間もないので後ろにずれず軽く背負えます。

 

肩ベルトが立ち上がっていますが、天使のはねとはシステムが違います。
天使のはねは、背カンの構造だけでなく、「天使のはね」という柔らかなプラスティック芯材を入れることで立ち上がらせます。

ランドセルのバランス

 

立ち上がり肩ベルトによりランドセルが後ろの方に引っ張られず、バランスのとれた背負い安いランドセルとなっています。

天使のはね

背カンは左右同時に動き立ち上がり肩ベルトを形作る

天使のはねの左右連動背カン

天使のはねは肩ベルトが立ちあがっている

 

天使のはねの背カンは左右に開きますが、多くのメーカーとは違って同時に開くタイプで、左右が同時に開くことで、常にランドセルの重心が常に体の中心にきます。

 

常にランドセルが体の中心から偏らないことで、重く感じない効果があります。

肩ベルト背当て

 

天使のはねは肩ベルト内部に入る

 

肩ベルトが角度をつけて立ち上がるのは、背カンと「天使のはね」という樹脂の働きです。

 

天使のはねでリフトアップされて、ランドセルが後ろにずれず、背中の高い位置でランドセルを背負えることもあって、体感重量は軽いです。

 

天使のはねセミネドライ 天使のはねのセミネではない背あて
上の左がかなりの膨らみのある背あて「セミネドライ」です。

 

せみねドライタッチは低反発と高反発のウレタンを組み合わされてフィット感抜群ですが、体格の良いこの場合多少窮屈に感じることもあるようです。

 

せみねドライタッチは限られたランドセルの背あてのみで、全てのランドセルに装備されているわけではないが、装備されていなくて右のように膨らみの少ないものでも十分に背中にフィットする構造になっています。

 

素材はいずれもブレスレザーです。

ランドセルのバランス

 

天使のはねの肩ベルトと背負い安さ

 

ご覧のようにランドセルの肩ベルトを普通に調整すれば、かなり体にフィットして安定性も良いランドセルです。

ララちゃんランドセル

背カン

 

ララちゃんの背カン
背カンは左右別々に開き肩ベルトは立ち上がらない。

肩ベルト・背あて

 

ララちゃんらんドセルの背あてと肩ベルト

 

見ての通り肩ベルトはS字状に体を包むような形状。

 

このため走ってもランドセルがずれないほどフィットしている。

 

背あては「NEWクリーンカット」加工され通気性が良い。

 

背あての素材には「バイオアルファ」という悪臭、カビ、雑菌を寄せ付けない天然抗菌防臭剤(キサトン)入っています。

 

背あての中央がくぼんで左右が膨らみ通気性・安定性が抜群に良くなっています。
また金属部分はチタンなので金属アレルギーの子供に適しています。

ランドセルのバランス

 

背カンが左右に開き、背あては左右が膨らんで安定性は抜群です

キッズアミ

背カン>

 

キッズアミのういんぐ背カンとエコボーン

 

左右別々に動くウイング背カン+エコボーン(携帯記憶樹脂)で立ち上がり肩ベルトを形成。

肩ベルト・背あて

 

キッズアミの安定性はウイング背カンとエコボーンで抜群です

 

肩ベルトはララちゃんほどではないが、体を包み込みます。

 

背中や肩への負担が少ない衝撃吸収クッションを使っています。

 

これで背中や肩への負担がかなり楽になります。

ランドセルのバランス

 

キッズアミの安定性はウイング背カンとエコボーンで安定性が良い

 

ウイング背カン+エコボーン(携帯記憶樹脂)で体に密着する機能がより高くなっているので、背負心地の安定性は抜群です。

モギカバン

背カンは左右別々に開き立ち上がり肩ベルトを形づくる。
モギカバンの背カンはウイング背カン 

 

ウイング背カンを使用。左右別々に開くタイプで萬勇鞄も同様の物を使っています。

 

やはり背負った時にランドセルと背中の間にすきまができないので、背中にフィットします。

肩ベルト・背あて

 

モギカバンの肩ベルト モギカバンの背あて

 

背あても肩ベルトにもソフト牛革が使われています。(人工皮革の一部だけはクラリーノです。)

 

ご覧のように、肩ベルトはウイング背カンにより角度をつけて立ち上がっています。

 

肩ベルト全体が軽いS状になっていることと肩ベルトの彎曲により、体にフィットしてずれにくいランドセルです。

 

背あてはクッション性が高く通気性の良いソフト牛革が使われてるのが特筆できることです。

ランドセルのバランス

 

非常にバランスの良いランドセルとなっています。

カバンのフジタ

背カンは左右別々に動き、立ち上がり肩ベルトではない

 

フジタカバンのランドセルの背カン

 

 

肩ベルト・背あて

 

フジタカバンの素晴らしいところは、全てのランドセルの肩ベルトと背あてがソフト牛革

 

他のメーカーではここまでのことはありません。

 

立ち上がり肩ベルトは一般的には望ましいですが、肩のカーブに合わなければしばらく違和感があります。それに背カンが壊れるリスクもカーブのある方が高いのです。

 

フジタカバンのランドセルは、カバン工房山本と同じように、その子の肩に自然に合った形ができるように立ち上がり肩ベルトでは無いとうたっていますが、一般的には立ち上がり肩ベルトの方が背負って快適です。

 

肩ベルトの長さは8段階調節で60mm長くしてあるので、いくら成長しても大丈夫です。

 

 

ランドセルのバランス

 

背あてのクッション性もよく、肩ベルトはX字型で体をホールドするので非常にバランスが良いです。

 

 

 

 

 

背負い安さのまとめ

ランドセルが背負い安いかどうかは背負ってみるのが一番だといいますが、子供が背負い心地を正確に伝えてくれてるかどうかはなかなか判断できません。

 

購入したランドセルがそれほど背負いやすいと感じなくても、少し肩ベルトの長さを調節したりすると、背負心地が良くなることもあります。

 

もし欲しいランドセルが近くになく、背負って比べられない場合はどうしたらよいか?

 

鞄工房山本や萬勇鞄が気に入っても、、遠くて限定された地域にあるため行けないことは良くあります。

 

そんな時にインターネット情報の利用や、ランドセルの貸し出しサービスを利用するのも良い方法です。

 

インターネット上では、遠くで生産されている素敵で背負いやすそうなランドセルの情報がたくさん載るようになっています。

 

いずれにしてもお店の人の説明を鵜呑みにせず、サイトの情報からランドセルの背負い心地を決める次のポイントを把握しておきましょう。

  1. 背カン
  2. 肩ベルト
  3. ランドセルの重さが背中から肩までの全体で分散されている。

 

次はフィットちゃんランドセルはなぜ軽く感じられるかその理由を説明した動画です。

 

肩ベルトの25度の立ち上がりと、肩ベルトの弯曲形状について分かりやすく説明してあります。

 

各ランドセルを比較してどれが一番良いですか?

 

この質問はとても答えづらい質問です。というより子供たち一人ひとり体格も力も違うので、我が子にとって「良さそうなランドセル」を見つけるしかありません。

 

そういう点で、ここにあげたランドセルはいずれも合格点です。あとは好みもあるでしょうから、それぞれが判断することになると思うのです。
もっと情報を掲載したらもう一度まとめなおしてみようとは考えています。

 

 

参考記事)
ランドセルが軽く感じるように調整する

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